近年、デジタル技術の飛躍的発展・普及により、デジタルコンテンツ等の「情報」を容易に利用することができるようになってきました。デジタルコンテンツはそのコピーが極めて容易であることに加え、ナップスター、グヌーテラ等のような新しい仕組みの出現により、権利者の利益が損なわれるケースが増大しているとも言われております。
また、インターネットを通じて国際的にビジネスが展開されておりますが、このようなビジネスに係る特許紛争については、国際裁判管轄等の問題や侵害形態等に関する新たな問題が懸念されおります。
本シンポジウムでは、欧米から招きました著名な専門家および日本の第一線で活躍されております専門家の方々に、前半において、現在、最も活発に行われていると考えられる音楽配信を主な材料として著作権法上の諸問題を中心に検討をお願いし、後半において、国境を越えた技術の特許問題として、主にネットワーク上での特許権侵害訴訟に関する諸問題について議論をお願いすることとし、今後の「サイバースペースにおける情報流通と法的保護」について新たな制度のあり方を模索したいと思います。
皆様のご参加をお待ち申し上げます。
開催日:
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平成13年11月20日(火)、21日(水)9:00〜17:30 |
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会場:
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東京プリンスホテル2F「プロビデンスホール」 東京都港区芝公園3-3-1 電話03-3432-1111(代) |
テーマ:
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サイバースペースにおける情報流通と法的保護―新たな制度の模索― |
主催:
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財団法人ソフトウェア情報センター(SOFTIC) 105-0001東京都港区虎ノ門5-1-4東都ビル |
後援: |
文化庁
経済産業省
(社)コンピュータ・ソフトウェア著作権協会
(社)情報サービス産業協会
(財)知的財産研究所
(社)電子情報技術産業協会
(社)日本パーソナルコンピュータソフトウェア協会
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使用言語:
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日本語及び英語(同時通訳) |
デジタルネットワークの世界における知的財産権と情報流通の確保をどのように調整するかが、権利者、流通業者及び利用者にとって重要な問題となっています。現在、具体的対応として技術的制限手段の回避等に対する規制が法律で定められ、さらに契約による対応が議論されているところです。
著作権法は、例えば私的使用のための複製など種々の権利制限規定を置くことで情報の公正な利用に留意しています。しかし、デジタルネットワーク環境においては、私的領域とする範囲の判断に困難が伴い、デジタル化された著作物については、従来私的な領域と考えられていた領域にまで権利の行使を認めるべきであるとする声も聞かれます。
本セッションでは、私的な複製あるいは改変などの行為について現行法上どのように考えるべきか、また、従来著作権法の中心的な権利であった複製権との関係で、情報を配信または利用する過程におけるデータ等の一時的蓄積を複製と捉えるべきかどうかを検討します。
また、インターネットを利用した情報流通においては、インターネット・サービス・プロバイダー(ISP)等の仲介的役割を果たす事業者が存在します。インターネット上で著作権侵害が行われた場合、当該侵害と各事業者にはどのような法的関係があるかを検討します。あわせて、ISPの責任について法制化した米国のデジタルミレニアム著作権法、EUの電子商取引指令について、その内容や運用等について各パネリストから紹介をいただくとともに、ノーティス・アンド・テイクダウン手続など、ISPの責任制限のあり方について検討します。
さらに、コンテンツビジネスと著作権管理事業との関係について、各国において現実のビジネスを行う上でどのような問題点があるか検討をします。
サイバースペースにおいては、ネットワークを活用し、国際的に(国境を越えて)ビジネスが展開されております。こうしたネットワークを活用したビジネスに関する特許出願も増加しております。例えば、インターネット上で接続された複数のサイト(サーバー、クライアント端末等)を使ってあるサービスを提供するシステムに関する特許が考えられます。このようなシステムでは、ネットワーク上の複数のサイトについて、それぞれ異なる運営者が存在する場合、さらに各サイトが別の国に設置される場合などが考えられます。
本セッションでは、このようなシステムを想定して、先ず、現在、ハーグ国際私法会議において議論されている外国特許の裁判管轄と無効判断の問題等について、各国における現状を中心に検討します。
また、システムの機能全体に対して一部の機能にのみ関与している各サイトの運営者についてどのような責任を問うことができるか(共同直接侵害等)、各サイトが国際間に跨って設置されている場合にどこの国の裁判所に管轄権があってどこの国の特許法が適用されることになるか、侵害事実の裏付けのための証拠収集は実務としてどう行われるか等について検討を行います。
なお、関連する動きをフォローするということで、ビジネス方法特許を含むソフトウェア関連特許にとって現実的な課題となっている先行技術文献の整備について、現状と今後の展望等について情報交換を行います。
時 間 |
【2001年11月20日(火)】 |
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9:00
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〔開会〕挨拶 |
9:10 |
A. 基調講演
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9:40 (10:30-10:50) |
B. デジタル情報の保護と利用―技術進歩と法整備―
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12:30 |
《昼食》 |
13:30 |
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15:30
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《休憩》 |
15:50 |
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17:30 |
第一セション終了 |
17:40
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〔レセプション〕 |
19:30 |
第一日終了 |
時 間 |
【2001年11月21日(水)】 |
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9:00 |
C. グローバル・ネットワーク時代における特許侵害訴訟―日米欧の比較 参考事例 (PDF)
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12:30 |
《昼食》 |
13:30 (15:00-15:20) |
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16:00 |
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16:30 |
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17:30 |
〔閉会〕全日程終了 |
※ 時間、内容等を変更する場合がありますのでご了承下さい。
□基調講演スピーカー |
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植村昭三 | 世界知的所有権機関 事務局次長 | |
□モデレーター |
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第一日(著作権)
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相澤英孝 | 早稲田大学 アジア太平洋研究所教授 |
第二日(特 許)
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三木 茂 | 弁護士(三木・吉田法律特許事務所) |
□パネリスト |
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〔著作権〕
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米国:
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Eric H. Smith | 弁護士(Smith & Metalitz法律事務所) |
Shira Perlmutter | AOLタイムワーナー 副社長・知的財産部副部長 | |
欧州:
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Bernt Hugenholtz | アムステルダム大学 教授 |
Thomas C. Vinje | 米国弁護士(Morrison & Foersterブラッセル事務所) | |
日本:
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岡村久道 | 弁護士(岡村・堀・中道法律事務所) |
小泉直樹 | 上智大学 法学部教授 | |
田中 豊 | 弁護士(田中豊総合法律事務所) | |
萩原恒昭 | 凸版印刷 法務部長 | |
〔特 許〕
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米国:
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Frederick T. Boehm | アイ・ビー・エム 知的財産部長 |
Randall R. Rader | 連邦巡回区控訴裁判所 判事 | |
Harold Wegner | 弁護士(Foley & Lardner) | |
欧州:
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Jan H. P. J. Willems | ヨーロッパ特許庁 審判長 |
日本:
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飯村敏明 | 東京地方裁判所 民事第29部判事 |
熊倉禎男 | 弁護士・弁理士(中村合同特許法律事務所) | |
高倉成男 | 特許庁総務部 技術調査課長 | |
道垣内正人 | 東京大学 大学院法学政治学研究科教授 | |
水谷直樹 | 弁護士・弁理士(水谷法律特許事務所)、SOFTIC特別研究員 |
最高顧問 | 加藤一郎 | 成城学園 名誉学園長、東京大学名誉教授 |
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顧問 | 北川善太郎 | 名城大学 法学部教授、京都大学名誉教授 |
委員長 | 斉藤 博 | 専修大学 法学部教授 |
副委員長 | 中山信弘 | 東京大学 大学院法学政治学研究科教授 |
委員 | 相澤英孝 | 早稲田大学 アジア太平洋研究センター教授 |
〃 | 牛久健司 | 弁理士(牛久特許事務所) |
〃 | 大橋正春 | 弁護士(岡崎・大橋・前田法律事務所) |
〃 | 岡田昌之 | (社)情報サービス産業協会 常任理事 |
〃 | 小川憲久 | 弁護士(紀尾井坂法律特許事務所)、SOFTIC特別研究員 |
〃 | 尾崎英男 | 弁護士(大場・尾崎法律特許事務所) |
〃 | 窪田芳夫 | 東京電力(株)顧問 |
〃 | 齊籐文彦 | 日本アイ・ビー・エム 取締役 法務・知的所有権 |
〃 | 澤井敬史 | 日本電信電話(株)知的財産センタ所長 |
〃 | 椙山敬士 | 弁護士(虎ノ門南法律事務所)、SOFTIC主任研究員 |
〃 | 谷 義一 | 弁理士(谷・阿部特許事務所) |
〃 | 道垣内正人 | 東京大学 大学院法学政治学研究科教授 |
〃 | 根岸 哲 | 神戸大学 大学院法学研究科教授 |
〃 | 野村豊弘 | 学習院大学 常任理事・法学研究科教授、法とコンピュータ学会理事 |
〃 | 松田政行 | 弁護士(マックス法律事務所) |
〃 | 松本恒雄 | 一橋大学 大学院法学研究科教授 |
〃 | 三木 茂 | 弁護士(三木・吉田法律特許事務所) |
〃 | 水谷直樹 | 弁護士(水谷法律特許事務所)、SOFTIC特別研究員 |
〃 | 紋谷暢男 | 成蹊大学 法学部教授 |
〃 | 山地克郎 | (社)電子情報技術産業協会 法務・知的財産権総合委員会委員長 |
〃 | 吉田豊麿 | (財)知的財産研究所 専務理事 |
〃 | 吉田正夫 | 弁護士(三木・吉田法律特許事務所)、SOFTIC主任研究員 |
区 分 |
正 規 料 金 |
早期申込割引料金* |
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SOFTIC賛助会員 |
35,000円 |
30,000円 |
海外からの参加者 |
35,000円 |
30,000円 |
SLN会員 |
40,000円 |
35,000円 |
一般参加者 |
45,000円 |
40,000円 |
学生 |
10,000円 |
5,000円 |
振込先:
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三井住友銀行 本店営業部 普通口座 9176905 |
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口座名:
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SOFTIC SYMPO |
(財)ソフトウェア情報センター内 国際シンポジウム事務局105-0001 東京都港区虎ノ門5-1-4東都ビル
Tel 03-3437-3071 Fax 03-3437-3398
E-mail: Web Site: http://www.softic.or.jp/symposium/10th/
名称:
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東京プリンスホテル2F「プロビデンスホール」 105-8560東京都港区芝公園3-3-1 |
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交通手段:
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都営地下鉄三田線御成門駅から徒歩1分 |
地図:
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http://www.princehotels.co.jp/tokyo/kotu.html参照。 |