インターネットに代表される情報技術(IT)の著しい発展・普及が国際的に進む今日、コンピュータは産業、社会、家庭とあらゆるところで利用されるようになってきており、今後もその利用は一層拡大していくものと見込まれます。こうした状況において、情報システムの重要な要素でありますソフトウェアの開発・流通・利用の一層の拡大が期待されております。
財団法人ソフトウェア情報センター(SOFTIC)*は、昭和61年12月に通商産業省(現在、経済産業省)、文部省(現在、文部科学省)等関係機関の協力のもとに設立されました。それ以来、ソフトウェアプロダクトに関する普及啓発及び調査研究、ソフトウェア等の権利保護に関する調査研究を実施するとともに、文化庁長官から指定を受けた指定登録機関としてプログラム著作物に係る登録事務を行ってまいりました。
さらに、特許庁がコンピュータソフトウェア関連発明の出願の審査の運用指針を改訂したことを受けて、平成9年7月に当財団にソフトウェア特許情報センターを設置し、ビジネス関連文献を含む非特許文献を収録する特許庁のコンピュータソフトウェアデータベースの構築に協力をするための電子化情報作成事業を行っております。
また、平成16年9月からは半導体集積回路の回路配置に関する設定登録等事務等の業務を実施しております。さらに、平成19年7月からはソフトウェア等に関する紛争に係る仲裁及び和解の仲介サービスを検討しております。
こうした活動を続けてまいりました結果、その実績が評価され、当財団は国の内外からソフトウェアに関する基礎的情報のセンターとして認められていると言っても過言ではないと思われます。
電子商取引など新たな発展が期待される情報化社会の未来を担うべく、今後とも全力を挙げて事業を展開してまいる所存でございますので、皆様方の一層のご支援、ご指導を賜わりますようお願い申し上げます。
*公益法人改革に伴ない財団法人から一般財団法人へ移行。(平成23年4月1日)
一般財団法人 ソフトウェア情報センター 理事長 野 村 豊 弘 |