「孤立」には心理的に感じるという主観的な場合もあるとは思うが、どちらかと言うと客観的な状態を指していて、「孤独」というのは専ら主観的な状態を指しているものだと思われる。家族や伴侶あるいは友人がいる、つまり孤立してはいないが孤独にはならないかというと、そうでもないようにも思うし、SNS上でのメッセージのやりとりなどがあっても、孤独を感じるという人がいてもおかしくはない。

実は、テレビ番組相手に突っ込みや独り言をよく口にするので、家ではテレビは黙って見てくれとよく小言を言われる。独り暮らしで付いた癖だと思っているが、テレビの中の出来事や人に自分を同化させにいくというか、こちらから共感をしにいくといった行為なのかもしれず、自分の孤独を紛らわそうとしているのかもしれない(家族に話しかけるのでは何が不足なんでしょうね)。ただ、テレビの中の人はこちらの言うことに応えてはくれないので、相手側がこちらに共感してくれるものではない。そこで、家族より優しく(これが大事!)相槌を打ってくれるとどんな気分になれるのかと思い、報道で知ったAIの癒しアプリを使ってみた。 

スマホにアプリをダウンロードして立ち上げると、口頭での受け答えを原則として、まずこちらの自己紹介から始まる。「仕事は何しているのですか?」といったことも聞かれる。本名や本当の事を言ってしまうのも躊躇われたので、適当に自分への呼びかけ方や年齢を答え、会社員として自己申告する。アプリ側のキャラクタデザインや性別、年代、口調を設定して、キャラクタの呼び名も付けて、と。 <続く>

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October 3, 2024 • 4:13PM

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