私が就職しようとする頃は、マイクロコンピュータが登場してコンピュータが家庭に入っていこうとしている時代だった。将来、きっと町のソフト屋さんが必要となる、いずれはそういう商売をしようと思っていたが、想像を超える長足の進歩をして商売の夢は勿論潰えた。まさかスマホなんてものができて、パーソナルに大きなコンピューティングパワーが使えるようになるとは(尤も、私はスマホでもせいぜいメールと調べもの、孫の顔を眺めること、しよ~もないゲームに使う位だが)。仕事で最初に扱ったコンピュータは所謂オフコン。メインメモリは384KB、内蔵ディスク記憶装置は20MB! 今やスマホでもナンGBものメモリを積んでAIも搭載される。コンピュータを使って実現しようとすることも拡大の一途。人類はコンピューティングパワーをますます欲している。そこで消費される電力も拡大の一途。
今朝の新聞で、2050年に国土の大半が海面下に没すると予測されているモルディブのことが書かれていた。理由は言わずもがな、地球温暖化による海面上昇とされる。日本でも二季化していることは実感でき、きっと温暖化と無縁ではないだろうと想像はするが、国土水没までの危機感はあまりない(海面上昇によって一部が水面化になるだろうから日本でも深刻には違いないのだが)。使いたい電力が増えるのだから、それに対応してCO2削減に本気で取り組まないといけないのだと思う。勿論、省電力のための技術開発にも期待するが(切に願うことしかできないが)、自分でもすぐにできる節電に思いを巡らせる。