全く個人的なことだが、田舎で狭い、市街化調整区域にある狭い農地を持っている。記憶ではかつて祖母が耕作をしていた。祖父母から父、父から私へと貰い受けた。しかし今さら田舎に戻って農作物を作ろうとも思わないし、収益も産まず、税金は大したことはないが草刈などのコストがかかるだけのド田舎の土地を子供らに引き継げない。
国は農業を保護することを優先している。詳しくは省くが、市街化調整区域にある農地から駐車場などに転用することは基本的に認められていない。ただ、土地は相続によって細分化され、また離農によって耕作放棄地が増える。そこで国はそうした土地を農業法人が使えるように集積・集約する方策や、相続した土地の国への収用方法を考えた。そうした策への期待感があって(疑問だらけだったので)、わざわざ休暇を取って出かけた町役場で話を聞くと、町役場の官吏に、理想通りにはいかず国の施策は現場・現実を知らないと言わざるを得ないという趣旨のことを言われてしまった(!)。国が(官僚が政治の圧力もあってだろうが)理想論を掲げて講じた策が、現実には機能しない例はこの国では、ままありそうだ。日が落ちてしまわないうちに、何とかしたい・・