真実でないことを信じ込まされそうになった真実の出来事。少し長い駄文で申し訳ありません。
固定電話などはもう要らなくなってきているので契約を止めようと思いつつ、まだある。ある土曜日の午後のこと、電話が鳴った。留守録にしておいて知っている人以外は出ないようにしようと言っているのに、うっかり出てしまった! 以下は概ねのやり取り。
「こちら○○区役所の△△と申しますが、××さんはご在宅でしょうか。」「はい、私ですが。」「法律が変わりまして、昨年納められた医療費が還付されます。2月の終わり頃に区役所から手続について郵送させて頂きましたがご覧になりましたか?」「いや、見た覚えはないですね。そんなのあったかな・・。」「そうですか。そういう方が多いので、こうしてお電話差し上げました。まだ特例で間に合いますので手続をお願いします。電話では信用しにくいと思いますが。」「そうですね。」「どの辺が信用しにくいですか。」「そんな法律ができたなんて聞いたことがないのですが・・。区役所の何課の方ですか?」「保険課です。」(傍らで携帯で区役所のホームページを調べた。遅いと呆れられると思うが、この辺で気付いた。ははぁ~ん、こりゃアレだ。)「還付があるのはありがたいですね。」「××さんは、銀行はどちらをお使いでしょうか。●●銀行? ◎◎銀行とか?」「△△銀行(適当)ですが。」「では、後ほどですが△△銀行の担当者からお電話を差し上げますので、そちらで手続をお願いします。」「はい、そうですか。ありがとうございました。」
(今日は土曜日だよ。区役所や銀行の人がわざわざ残業して、個人宅宛に電話するなんて絶対ないよな。それに医療費の還付をどうして区役所がやるんだ? 保険課なんてないし。 ATM誘導かな・・・なんでウキウキするんだろう)
特殊詐欺の電話という確信はあったが、110番に電話をかけて確認してみた(笑)。「それは間違いなく詐欺ですから、くれぐれも注意して下さい。」「そうですよね、ありがとうございます。」
あまり時間を置かずに次の電話がかかってきた。元気な声で「こちら△△銀行本店営業部の◇◇と申します。」 (ホレ来た、「録音」ボタン、と。) 電話機から『録音を始めます』との音声が流れた途端に、電話は切れた。しまった、やんわり説教もして、もう少し楽しもうと思っていたのに。電話機の操作をちゃんと勉強しておくべきだった。
息子を名乗る、所謂オレオレ詐欺の電話を受けたこともある。私の個人情報は結構集約されて悪い奴らに共有されているのだろうな・・・。冷静になれば詐欺だと分かることでも、咄嗟に真実だと信じ込まされてしまう可能性がある。危ない、危ない。<しつこく続く>