このブログ、あまり読まれていないのをいいことに、自らの存在証明でもないが好き勝手なことを書き付けている。そうしたことに逡巡がない訳ではないのです、と言い訳をしてみたところで、今日は何ら考えオチもない、ただの暇潰しにもならないような駄文。読んで下さる方には申し訳ないと思います。
さて。仏道に帰依しようというのではないが、思い立って般若心経を覚えた。我ながら爺臭い。以前に法事でお坊様から、般若心経の最後に出てくる「ギャーテイギャーテイ ハーラーギャーテイ ハラソウギャーテイ ボージーソワカー(羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶)」の部分(真言=マントラです)を唱えるだけでもよいと言われた。これは、ご存知ない方にはお勧めしたい(ここだけで、読んで頂いた方の得るところとなれば幸甚)。それでこのような超ショートバージョンでお茶を濁してきたが、お葬式やお墓参りなどの機会にフルバージョンを唱えることができれば、故人の安寧への思いがより深くなるのではないかと思った。
ネットで検索するとお手本となる唱え方の映像のみならず様々な知識を得ることができる。字面から何となく言っていることが分かる部分もあるが、意味の解説もいろいろあって勉強になった。般若心経には、「真実不虚」と出てくる。仏の教え(般若波羅蜜多)は真実だ、だからマントラを唱えようではないか・・ということらしい。でもこれがどうして先祖の供養になるのだろうか。奥は深い。教えであって哲学でないというが、哲学を語っているように思える。よく知られた「色即是空空即是色」は物理学(宇宙論)にも通底するかも。少し引いて観察して哲学だ、宇宙論だと評価してしまうことは、教えを真実として受け止めていないということなのだろう(つまり、信心がない)。YouTube動画もいろいろある。まさかロック調になって初音ミクが歌っているとは思わなかった。ラップにもなっている! クール??
浄土真宗では般若心経は唱えないとも知った。そういえば中学高校の日本史で他力本願という言葉を習った。般若心経を覚えたての頃に、お世話になった方のお葬式に参列することとなって、そんなことで喜んでいては不謹慎だが、初お唱えだ、と思って伺ったら、浄土真宗のご葬儀だった・・・お坊様の導きに合わせて「ナンマンダブ(南無阿弥陀仏)」を唱えて帰ってきた。仏の教えにも信心をする人にとっての真実はいろいろあるのかもしれない。
先日、真言宗の古刹を訪れる機会があった。山の中に点在する伽藍に上がる階段でマニ車に触れると、般若心経が刻んである! なんだか嬉しくなって口の中で(周囲に聞こえないように(笑))ブツブツと唱えた。・・・抹香臭い。