地震による被災から8か月を過ぎ、復旧・復興も緒に就いたばかりの様子の能登半島での、今般の豪雨被害には本当に言葉を失う。そんな酷な事があってよいのか・・。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災された方々にどう寄り添えるのか、自分に何ができるのかと自問する。

過日日経で報道されたことを切っ掛けに、孤立や孤独とそれを癒すAIについて考えてみる機会があった。対極にあるかのような人の心理と科学技術の関係性。今年4月に孤独・孤立対策支援推進法が施行され、内閣府に孤独・孤立対策推進本部が設置されて、施策の推進を図るためいの重点計画が策定・公表された。重点計画には、今回のような災害を切っ掛けとする孤立・孤独も含めて、様々な切り口で対応すべきことが書かれているようだ。特に目を惹いたのは、地方公共団体やNPOの支援、ボランティアの「つながりサポーター」の養成を支援しようということが挙げられていることだ。孤独・孤立は周囲との関わり合い、「つながり」の希釈化が原因なので、「つながり」を、ということらしい。絶望しているというか、悩みなどを抱え込んでしまって生きることに苦しい状況にある人に、支援の手を差し伸べたり相談に乗ってあげられるようにする、そのような機会を増やすということは良いことだ。一緒に何かをしてくれるとか、共感してくれる、状況を分かち合えるなどの人が傍にいてくれることがいいということなんだろう。「つながりサポーター」は、どのような状況でも寄り添える、かなり心の豊かな、思いやりのある柔軟な人でないと務まらないのではないかと心配にはなるが、カウンセラーのように、寄り添う方法論やスキルを心得ていることも重要なんだろう。<長くなるので、続く>

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