SOFTIC独禁法セミナー
デジタルコンテンツ・電子出版に関するビジネスと独禁法問題
―Appleケースを中心にわが国ビジネスへの示唆等―
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2013.8.28

 

*終了しました。たくさんの皆さんのご参加ありがとうございました。

ご挨拶

 いよいよわが国においても各種クラウドビジネスの本格化に期待が持てそうな動きが報じられています。

 このような中、電子出版ビジネスで先行している米国において、本年7月10日、電子書籍販売に関する注目すべき判決がだされました*。その主な内容は、電子書籍販売事業者であるアップルと米欧の大手出版社5社が、電子書籍販売の契約形態を、小売価格の決定に出版社は関与しないホールセールモデル(卸売モデル)から、出版社が決めた価格を小売価格とするエージェンシーモデル(代理店モデル)に変更することによる電子書籍の価格引き上げ等の行為がカルテルに該当し違法であるとされたものです。この事件では、電子書籍販売事業者のアップルと垂直的な関係にある出版社とが協調的な行動をとったこと等が特徴として指摘されています。

*U.S. v. Apple., Inc. et al.(S.D.N.Y. July 10, 2013)

  このケースで具体的にどのような共同的行為、契約内容等が問題となったのか検討しておくことは、価格の決定権の所在などをめぐって、ようやく立ち上がり始めた今後のわが国における電子出版ビジネスにとっても有意義であると思います。また、今回取り上げたケースについてわが国の独禁法でみた場合には、例えば再販売価格、共同再販、カルテル等どのような問題が考えられるか興味深いところです。

  本セミナーでは、公正取引委員会の特別審査専門官を務められ、現在、弁護士として独禁法分野をはじめとして幅広くご活躍の石田英遠弁護士をお迎えし、独禁法の概要、知的財産権との関係等についてお話しいただき、上記Apple事件の解説とわが国に対する示唆等についてお話をいただきます。

(ご参考)
本年6月26日公正取引委員会から「電子書籍市場の動向について」が公表されています。
http://www.jftc.go.jp/cprc/reports/index.files/cr-0113.pdf

 

開 催 概 要

○開 催 日
平成25年10月9日(水)13時30分−16時30分 (開場:13時)
   
○場  所

航空会館 501+502会議室
(東京都港区新橋1−18−1 電話03-3501-1272)

   
○参加料金
SOFTIC賛助会員  7,000円(税込)
一         般 10,000円(税込)
   
○定  員 100名(定員になり次第締め切り)
   
○主  催 一般財団法人ソフトウェア情報センター

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内  容

1.独禁法の概要
○カルテル、共同再販、再販、その他の不公正取引など知財関連分野の紹介

2.知的財産権との関係
○知財ガイドライン
○デジタルコンテンツの特徴
○電子出版の特徴

3.電子出版の取り扱い(日本)
○許容再販(?)− 縦の関係
○カルテル・共同再販 − 横と縦の関係
○公取の取り扱い  

4.日米独禁法の違い
○米国の知財ガイドライン
○カルテルに対する社会の許容度
○カルテルの構成の違い −日米の違い

5.Appleケースの解説、わが国ビジネスへの示唆等
○事案の概要
○契約の内容
○ビジネスモデルの違い
○問題提起のきっかけ
○日本の電子出版への示唆

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講 師 紹 介

石田 英遠 (いしだ ひでとお)
1976年3月 東京大学法学部卒業
1978年4月 最高裁判所司法研修所終了(30期)
1978年-1984年 公正取引委員会在職(特別審査専門官)
1985年 アンダーソン・毛利・友常法律事務所入所
1989年 米国Harvard Law School 卒業(LL.M)
1989年-1991年 米国ワシントンD.C.及びニューヨークのMudge Rose Guthrie Alexander & Ferdon並びにテネシー州ナッシュビルのFarris, Warfield & Kanaday 法律事務所に勤務
1991年 ニューヨーク州弁護士登録
1991年 アンダーソン・毛利・友常法律事務所復帰
 公正取引委員会の特別審査専門官を7年間弱務め、その経験を生かして独禁法、不正競争防止法、景表法、流通規制法等流通分野を中心とした経済法を取り扱い、その他の知財関連法、合併、JV、販売、M&Aなど、その実際の適用について精通しています。
これまでの取扱い案件は、日本、米国、欧州などに関して、ファックスペーパー国際カルテル事件、化粧品東京高裁・最高裁再販事件、着うた事件、下水道談合事件、東京都水道メーター談合事件、ビタミン国際カルテル事件、防衛庁石油談合事件、ソルビン酸カルテル事件、黒鉛電極国際カルテル事件、私的独占事件、重電国際カルテル事件、マリンホース国際カルテル事件、液晶国際カルテル事件、航空運賃国際カルテル事件など多数あります。また企業結合の日本、米国、欧州、中国などにおける届出なども行っております。
   著書・論文・講演など多数。

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● お申し込み

下記申込用紙にご記入の上、電子メール(2013-2@softic.or.jp)またはファクシミリ(03-3437-3398)にてお申込ください。

申込用紙 PDF版    ワード版

・お申込み後、請求書の発送を以って受領・受付の確認とさせていただきます。
受講票は発行いたしません。当日は受付名簿にて、お申し込みの確認を行います。
・請求書お受け取り後、参加料を前日までにお振込み下さい。開催日以降になる場合はその旨ご連絡ください。
・振り込まれた参加料金は返金できかねますのでご了承下さい。なお、申込まれた方のご都合が悪い場合は、代理の方にご出席いただけます

<振込先> みずほ銀行 新橋支店(130)普通口座 796799

 


● お問い合せ

一般財団法人ソフトウェア情報センター 独禁法セミナー係
〒105-0001 東京都港区虎ノ門5-1-4東都ビル Tel 03-3437-3071  Fax 03-3437-3398
Web Site http://www.softic.or.jp/  メールアドレス 2013-2@softic.or.jp

 

 

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