SOFTIC著作権セミナー
Google Books訴訟とフェアユース
― フェアユース認容の意義 ―
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2013.11.20

 

ご挨拶


 2005年9月、全米作家協会と全米出版協会が、無許諾で書籍を全文デジタル化し、その一部を検索に応じて表示するグーグル社のサービス(「Google Books」プロジェクト)を著作権侵害として訴えたことから端を発したGoogle Books訴訟

 それから8年。2013年11月14日、和解案却下後に続けられていた全米作家協会との訴訟において、米国ニューヨーク南地区連邦地方裁判所は協会側の訴えを棄却、グーグル社のフェアユースの抗弁を認め、訴訟はひとつの大きな山場を迎えています。

 すなわち、本プロジェクトについて、実に5つの具体的なメリットを示した上で、その「公衆への多大な利益」「社会全体への恩恵」に鑑みデジタル化による高度な変容的価値(highly transformative)があることを認め、フェアユースを認容したものです* 

 原告側は控訴する意向を表明していますが、Aereo事件第2巡回区控訴審判決**ではサービスの著作権侵害を認める反対意見を書き、プロコピーライトの傾向があると言われるDenny Chin判事がフェアユースを認容した本判決が持つ意味は大きいと思われます。

 本セミナーでは、米国著作権法、とりわけフェアユース法理に詳しい石新智規弁護士をお迎えし、今回の判決においてどのような検討のもとフェアユースが認容されたのか、本判決が依拠したCampbell v. Acuff Rose事件連邦最高裁判決**が採用した、いわゆるTransformative Use Doctrine(変容的利用法理)の詳しい内容とともに、本判決の意義について、お話しいただきます。


 皆様の奮ってのご参加をお待ちしております。

 * The Authors Guild et al. vs. Google Inc. (05 CIV 8136)
** 
当財団主催の若手による判例勉強会(Y/知財ゼミ)にて取り上げた際の資料をご覧いただけます.Aereo事件 Campbell v. Acuff Rose事件 

 

 

開 催 概 要

○開 催 日
平成25年12月18日(水)13時30分−16時30分 (開場:13時)
   
○内  容 ・訴訟の経緯と背景
・本判決内容の詳細
・フェアユース法理とCampbell v. Acuff Rose事件連邦最高裁判決
・Transformative Use Doctrine(変容的利用法理)と近時の動向
・本判決の意義
・質疑応答
   
○場  所

アイビーホール 3F「ナルド」
東京都渋谷区渋谷4−4−25  電話03-3409-8181 
http://www.ivyhall.jp/access.html

   
○参加料金
SOFTIC賛助会員  4,200円(税込)
一         般  9,450円(税込)
   
○定  員 100名(定員になり次第締め切り) → ●お申し込み
   
○主  催 一般財団法人ソフトウェア情報センター

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講 師 紹 介

石新 智規 (いしあら ともき)

早大卒。2000年弁護士登録。2008年カリフォルニア大学バークレー校ロースクールLL.M修了。2009−2010年、同校客員研究員。現在、虎ノ門総合法律事務所所属。共訳Neil Weinstock Netanel "Making Sense of Fair Use"(石新智規=井上乾介=山本夕子訳「フェアユースを理解する」知的財産法政策学研究43−44号(2013-2014)など。



● お申し込み

下記申込用紙にご記入の上、電子メール(2013-3@softic.or.jp)またはファクシミリ(03-3437-3398)にてお申込ください。

申込用紙 PDF版    ワード版

・お申込み後、請求書の発送を以って受領・受付の確認とさせていただきます。
受講票は発行いたしません。当日は受付名簿にて、お申し込みの確認を行います。
・請求書お受け取り後、参加料を前日までにお振込み下さい。開催日以降になる場合はその旨ご連絡ください。
・振り込まれた参加料金は返金できかねますのでご了承下さい。なお、申込まれた方のご都合が悪い場合は、代理の方にご出席いただけます

<振込先> みずほ銀行 新橋支店(130)普通口座 796799

 


● お問い合せ

一般財団法人ソフトウェア情報センター 著作権セミナー係
〒105-0001 東京都港区虎ノ門5-1-4東都ビル Tel 03-3437-3071  Fax 03-3437-3398
Web Site http://www.softic.or.jp/  メールアドレス 2013-3@softic.or.jp

 

 

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