SOFTICセミナー開催のご案内
最近、ネットワーク上で様々なコンテンツを提供するビジネスが盛んになっ
ております。データベースサービスはその典型です。従前のデータベースサービ
スでは、企業や大学研究所が専門のディストリビュータからサービスを受ける形
態が多かったが、いまやパソコン通信やインターネットを通じてあるいはCD-ROM
を購入して、個人レベルでもどんどんデータベースを利用できる環境が整って きております。
データベースの保護については、著作権によるものに加え、EUでは1996年3 月、データベースの法的保護に関するディレクティブを採択し、創作性の有無に
関わらずデータベースを新しい権利で保護することとしました。また、世界知的所有権機関(WIPO)でも 創作性のないデータベース保護に関する条約の締結に向けた議論が続けられてい
ます。
データベースサービスは、データベースの構築、提供、利用にかかる取引が 前提となります。これらの取引には素材データの提供者、プロデューサー、ディ
ストリビューター、エンドユーザーが当事者として登場しますが、データベース
の作成、利用をめぐりデータベース及びデータ保護の問題、権利処理、許諾する
利用の範囲、品質保証、リンク、セキュリティなど様々な法的及び契約上の問題
が生じます。
本セミナーでは、このような法的及び契約上の諸問題について分析を行い、実 務上の対応を検討します。講師は、SOFTIC契約委員会委員長の吉田正夫弁護士が
担当します。
インターネットの爆発的な普及に伴い、他者の著名商標を含めた登録商標をド
メインネームとして使用する例が多発しています。中には悪意をもって使用する
ものもあり、このようなドメインネームの取得と商標の衝突につき、どのように
調整を図るかが国際的にも喫緊の課題となっております。
このような状況の中、本年5月にWIPOが52ヶ国の政府代表及び民間団体等を集 めて検討を開始し、更に本年9月1日及び2日に第2回目の会議が開催されております。主な内容は、1.
既存のドメインネームとは独立した新たなドメインネーム登録システムの構築及び管理運営(ネーム形式/先願主義、異議申立等の手続等)
、2. 商標データベースの構築、3.紛争解決手段(処理パネルの設置等)、4. 商標
とドメインネームに関する制度のハーモナイゼーション、5.準拠法、裁判管轄等
の検討、等です。
この問題は、国境を越えて流通する情報と国別に設定される知的財産権との間 に生じるコンフリクトの典型例とも言え、同会議においてドメインネーム等に関
する諸問題解決の方向性が検討されていますので、その内容についてSOFTIC特別
研究員である水谷弁護士から本セミナーで報告していただくこととしました。
皆様の奮ってのご参加をお待ち申し上げます。
12:30 | 受付 |
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13:30 | 開会 主催者挨拶(専務理事 則近憲佑) |
13:05 |
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15:00 | <休憩> |
13:15 | 質疑応答 |
15:30 | 『商標とドメインネームの間に生じている法的問題の解決』
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17:00 | 終了 |
*内容、時間帯等については変更されることがありますので、予めご了承下さい。