表彰ソフトウェア・プロダクト


        

[システム分野] 1件

[ビジネス・アプリケーション分野] 1件

〔エンジニアリング分野〕 1件

〔ソーシアル/ライフ分野〕 3件


プロダクト概要


1.システム分野

(1) プロダクト名称
  DataSpiderシリーズ
(販売開始 2001年5月  価格 150万円から)
(2) 申請会社
  株式会社アプレッソ (代表取締役社長 小野和俊)
http://www.appresso.com/
(3) 概要と選定理由
クライアント/サーバシステムで、既存の複数の情報システムを連係したり、新たなシステムを追加したりする際に、稼働環境やデータフォーマット等による差異を整合させるプロダクトであり、データ連係機能、アプリケーション連係機能等により構成されている。
データ連係に関しては、中間データフォーマットにXMLを採用し、各種RDBMSやNotes、SAP等のアプリケーションごとに用意されているアダプタを介し、また、ファイルフォーマット変換などのツールを介して、異なるデータフォーマットの差異を吸収し、連係を実現している。また、アプリケーション連係は、Javaを採用し、異なるOSの差異を吸収して移植性を高め、更に、スクリプトやGUIツールにより開発効率を高めるよう工夫されている。
ユーザインタフェースに優れたツール類やアダプタが充実しており、特に、情報システムの追加・改造、新規開発システムと既存システムとの整合、非定型処理の追加開発等の場面でシステム開発と保守の生産性の改善が期待できることが評価され、選定された。


2.ビジネス・アプリケーション分野

(1) プロダクト名称
  多次元高速集計レポーティングツール Dr.Sum
(販売開始 2001年5月  価格 80万円〜130万円)
(2) 申請会社
翼システム株式会社  (代表取締役社長 尾上正志)
http://www.tsubasa-tool.com/doc/dr_sum/index.htm
(3) 概要と選定理由
クライアント/サーバシステムのRDBやCSVファイルから多次元データベースを生成し、エンドユーザにとって分かり易いインタフェースで操作し、高速に集計してレポーティングするデータウェアハウスとOLAPの簡易ツールソフトである。
従来のデータウェアハウスやOLAPは、専門性が高く、構築し運用するためのコストと専門技術者不足という両面の問題があり、普及の阻害要因になっていたが、独自のデータベース構造により次元の制約のないデータベースを生成し、多次元データを高速で処理できるようになっている。また、実務担当者がデータ操作できるよう、クライアントからExcelで定義し、処理要求したデータをサーバで高速処理し、クライアントに処理結果を返し、表示処理する方式をとっている。
エンドユーザが、クライアント/サーバシステムで蓄積されたデータを有効に活用し得るツールであり、比較的安価に導入でき、運用効果も期待できること等が評価され、選定された。


3.エンジニアリング分野

(1) プロダクト名称
  Caelum XXen
(販売開始 2001年3月  価格 49万円〜 )
(2) 申請会社
株式会社トヨタケーラム (代表取締役社長 新木廣海)
http://www.caelum.co.jp/
(3) 概要と選定理由
設計チームの複数の担当者が、インターネットやイントラネットなどのネットワークを介して、お互いの最新の作業内容をリアルタイムに確認しながら、自分の分担している設計作業をすすめることができるように開発された、コラボレーション対応の3次元ソリッドCADシステムである。
このCADシステムは、従来のコンカレントエンジニアリングを進展させ、業務プロセスの変革を可能にするものである。通常のインターネット環境下でも、大容量の設計データのやりとりを可能とするように、伝送データの軽量化・最適化をはかり、実用的なスピード・応答性を実現している。
上記のコラボレーション機能のほか、設計変更などの工数を最少にするファンクショナルモデリング機能、他のCADシステム等とのデータ互換性を確保するインターオペラビリティ機能等が特長である。
製造業の国際的な分業を背景にした新たなニーズに応え、新規性も高く、今後の拡充が期待できるプロダクトであることが評価され、選定された。


4.ソーシャル/ライフ分野

A.公共分野
(1) プロダクト名称
  UC−win/Road
(販売開始 2000年5月  価格68万円)
(2) 申請会社
株式会社フォーラムエイト (代表取締役社長  和田 忠治)
http://www.forum8.co.jp/
(3) 概要と選定理由
道路事業や公共事業等の合意形成を支援する3次元バーチャルリアリティソフトウェアであり、全国の地形データメッシュ上に道路等を作成して3次元モデルを配置し、3次元空間を作成した上で、走行、歩行などのシミュレーション表示や、季節、天候、時間などの経過による変化をリアルタイムに表現することができる。
周辺住民等の合意形成を行うためのプレゼンテーション機能や、設計の前段階の設計協議を具体的にするためのプレゼンテーション機能が充実しており、景観検討、安全性検討等のシミュレーションにも広く適用することができる。
国土地理院が提供する標準データを活用して、分かり易い手順と操作で3次元空間を作成でき、多様な表現を行えることが評価され、選定された。

B.医療・福祉分野
(1) プロダクト名称
  FineSpeech
(販売開始 2001年2月  価格19万円〜 )
(2) 申請会社
株式会社アニモ (代表取締役 服部一郎)
http://www.animo.co.jp/product/fs/index.html
(3) 概要と推薦理由
漢字かなまじりテキストの文字列を音声合成して読み上げる、テキスト音声合成ソフトウェアであり、正確に、かつ、明瞭に読み上げるための、言語処理技術、音響処理技術の改良がなされている。
言語処理機能として、約16万語の基本言語辞書、最大15種類の用途別の辞書、住所や氏名の固有名詞辞書などを整備しており、また、音響処理機能には、独自開発の波形生成アルゴリズムを開発して、なめらかで自然な音声品質を実現している。
カーナビ、家電等に組み込まれて使用されるほかに、音声ポータルシステム、教育用ソフト、高齢者・身障者向けシステム等の広い分野で利用されている。
特に、東大医学部耳鼻咽喉科の協力を得て、喉頭摘出等により声を失う患者の方に対し、手術前に50種類程度の短文を読み上げて個人音声波形辞書を作成しておき、この辞書を使って手書き入力でPDAに入力した任意の文章を音声合成して、以前の自分の声に近い音声で読み上げ、あたかも自分の声で話しているかのように会話することができるようになった実績等が評価され、選定された。

C.教育分野
(1) プロダクト名称
  LiveCreator Ver.3
(販売開始 2002年5月  価格20万円〜 )
(2) 申請会社
株式会社レイル (代表取締役 須古 勝志)
http://www.wbtstation.com/
(3) 概要と推薦理由
e−ラーニングのコンテンツ、マニュアル、補助教材等を開発するためのオーサリングツールであり、作成されたコンテンツは制約なく自由に取り扱うことができ、ブラウザで使用できるよう生成される。
オブジェクトの自由自在なレイアウト機能、オブジェクトの動作制御機能、デザインテンプレート作成機能、動画や音声を組み合わせる機能等のコンテンツ作成機能に加え、穴埋め問題や選択問題など教育ソフト特有の問題形式の作成機能等を具備しており、簡易化して、直感的に理解しやすいユーザインタフェースを持っていて、効率よく教材等を作成することができる。
e−ラーニングの標準規格であるSCORMにも対応し、画像や映像を駆使した学習効果の高いコンテンツを作成するための機能も整っており、かつ、生成されたコンテンツを使用する上での制約がないことが評価され、選定された。

結果発表について 表彰ソフトウェア・プロダクト 選定方法について

shima@softic.or.jp